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アメリカのFDAも早期に人工歯を入れる症例を認めています。
ただし、日本人の骨は欧米人と比べると若干やわらかいので、期間に多少の差が出ます。
患者さんはあせらずに待つことも大事なことです。
「そんなに長い間、待たなければならないなんて手間がかかるなあ」そうボヤかれた方もいるでしょうが、一度入れたらほとんど作り直す必要がないのがインプラントです。
B教授の最初の患者さんは40年以上使っていました。
本物の歯を失ってから後の半生をずっとともにするものなのですから、3ヵ月か6ヵ月の間待つだけの価値は十分にあるのではないでしょうか。
たとえば、家を建てるときの基礎工事は誰もが非常に大切にするものです。
早く入居したいからといって、多少手抜きをしてもいいから早くすませるように望む人は決していないはずです。
設計どおりにやらず手抜きをした建物は堅固ではありません。
皆様も構造設計の不正なマンション事件のことは、よく覚えていることでしょう。
土台をしっかりと築くことは、家を建てるときと同様、インプラント治療においてもきわめて重要なことなのです。
基礎工事がきちんとできていないうちに、あわててその上に設置したものは、やがて土台からトラブルを起こし、最後にはすべてくずれ落ちてしまうおそれもあります。
セメントが完全に固まりきらないうちに、杭を打ち込んだところを想像してみてください。
いくらねらいを定めた位置に正確に杭を打ったところで、固定されないまま杭の上部に何かを取りつけたりしたら、杭がぐらついたりずれてしまうのは目に見えています。
安定期間が設けられているのも、治療を成功させるために必要と考えられるからなのです。
食べる楽しみがよみがえり、若々しい口元を取り戻して快適な生活を送ることができると考えれば、一見長く感じられる安定期間も必要不可欠なものとして納得していただけると思います。
最近ではインプラントの表面に化学的、機械的処理をした「タイユナイト」「オッセオタイト」など、さらに優れたインプラントが開発され、安定期間を短くする研究が進んできました。
2005年には表面に処理をしたインプラントの中期的臨床経過の評価から、たいへん厳しいアメリカのFDAが35N(ニュートン)以上で初期固定したタイユナイトに対しての安定期間の短縮や即時の加重を認可しました。
このことはB教授が1965年に臨床応用を開始して以来40年以上を経て、インプラントは科学のさらなる進歩によって、より早い時期に患者さんに噛める喜びを味わっていただけるようになったことを意味します。
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